いもいもなにいも

おいものなんでもない日

湿った夏がそろそろ終わる

 

・花火をしないまま夏が終わるっぽい。

5月ごろにノリで買ったなんかよさげな花火(でっかく「龍」と書いてある)はずっと部屋の大事なもの置き場にいるのに、出かけるたびに雨やら台風やらで花火どころではなくなるので一向に出番がない。

というか今年は夜も蒸し暑すぎるのであんまり外にいたくなかったし……蚊にもくわれずに終わるな………いやそれは別にいいか。

夏っぽいことあんまりしなかったなーと思っていたけどここ一年を通して海にはやたら行ってるな。浜を歩いたり眺めたりするだけですが。

土日休みの職種でないと世間のイベントごとに全然参加できなくなるもんだなあと噛み締めている今日この頃です。人混みは苦手だけどこれはこれでちょっと味気ないものである。

 

 

金木犀の香りのアロマオイルを購入した。

お目当てのバスミルクは完売で、アロマデフューザーもアロマストーンも持ってないしオイルじゃしょうがないかな……と残念に思っていたらお店のお姉さんが「ティッシュに一滴垂らして枕元に置くだけでもほんのり香りますよ」といいことを教えてくれたのでそのようにしてみた。結論としてはすごくいい。

トップノート(アロマオイルにこういう言い方がふさわしいかは知らない)にシトラスが入っているおかげか青臭くないし、いわゆるトイレの芳香剤っぽくもない。

いろんな記憶が呼び覚まされそうになる。金木犀は突然ぱらぱらの花が咲いたら一気に香るからドラマチックでいい。花はふわっとしたオレンジなのに葉の色が深くてつやつやなのもいい。名前もいい。

大昔、通っていた幼稚園の裏手にあった金木犀の落ちた花を拾ってポケットに詰め込んで帰ったら母にめちゃくちゃ怒られたのを覚えている。花が枯れることだとか、洗濯のしくみとか、地面のものをやたらと拾って持ち帰ってはいけないこととか、何にもわかっていない頃だった。でも拾いたくなるよねえ、あの花のかたちは…………。

他にもいろいろ思い出したけどたいていキラキラしすぎていて、疲れきった24歳の胃には少しもたれるな。まぶしい。

 

・何気なく花の名前を教えた人が、また同じ季節が巡ってきたとき「あ、〇〇だ」とその名を口にすると(しめしめ)と思う。

花は毎年咲くし、私がいなくても咲くのだ。