いもいもなにいも

おいものなんでもない日

2022-01-01から1年間の記事一覧

トナカイのソリを追い越して

遠くに行く計画を練っているときがいちばん心が軽い。暖かくて静かな寝床とか、美味しくて楽しい食事とか、好きなものを読んだり見たりしているときとは違う、翼の生えたような、風を受けてすこし冷たいような、そんな手触りになる。私を縛り付ける足枷はす…

身勝手と後ろ髪

美容院で髪を染め直したあと、めちゃくちゃかわいい巻き髪にしてもらえたし、まだ日も高かったし、ひさびさに天気もいいし、直帰するのもなとどこかへ寄ることにした。実家が近いが、今回は親族と会話できる感じのコンディションでもなかった。朝から気圧由…

眩暈と乱視と蜃気楼

・なんとか猛暑の7月を乗り超えたと思ったらリフレッシュ休暇ぶち込んで作った連休突入即熱中症になりましたわの巻ですわ。 出社の日も人流というよりは暑さが嫌で7時台にデスクに到着するようにしていたし、休日も日傘ガチ勢だったので夏のスリップダメージ…

12時の鐘は無視して

きのう28歳になりました!!!!!!! 今年だけ推しと同い年でとても嬉しい。推しがなぜ10年以上「28歳」でいつづけているかというと、「いちばん脂のってる年齢やない?」とのことなので、人生の脂身を発揮させていただこうと思っています。 大切な人たち…

輿に載せて運んで、でなければ寝床にケーキを置いて

GW直前に会社帰りの寄り道でうっかり段差を踏み外して関節を逆パカしたことによりガチ捻挫してから12日経ちました!寄り道だから労災は降りないしまだ出社NGです!この土曜からようやく往復20分程度の・重いものを持たない・平らな靴で・怪我したほうを庇い…

蝶結びはあなたが

・あっという間に、通勤中見える桜の木に緑が満ちた。夜中に散歩に行った東京タワーの足元には、まだ4月も半ばだというのに、藤も菖蒲もツツジも八重桜も山吹も、大雑把に咲いていた。春の総まとめには早いのではないかと思ったが、花々は春を惜しまない。(…

花は毎年

・シンプルに忙しい。世間一般の忙しい人々よりはよほどゆったりした生活をしているだろうが、こういうのは主観がすべて。忙しければ忙しいほど焦るが、私は焦ると巨大な凡ミスを連発して全て台無しにするタイプなので、意識して余裕のある状態を維持する必…

ボトルメールの慟哭は過去

あしたは海を見に行く。午前中の歯医者でまた突然親知らずを抜かれなければ(ただ「次の虫歯の治療をします」とだけ言われており、ちょっと削るだけのところと親知らずが触れてるから抜いちゃおうと言われてるところがある。賭けだ)。 大好きな海岸がある。水…

黒いヴェール

・ちょっとグロテスクだがおおむね心地よい不思議な夢を見て目が覚める(畑の畝に腰掛けて眠り、夜明けとともに畑中の植物がむくむくとのびる感触で目を覚まし、太ももに植物の根がいくつか刺さっているのをうわあと思いながら抜き、ちょっと痛かったり黒い血…

スノードームになり損ねたら

・年末から続いている仕事増量期間が延長に延長を重ね、ついにミーティングで「◯月は少しマシになるかと思います」みたいな気休めもアナウンスされなくなった。残業時間の少ない方から、ということで優先的に件数を詰められている私ですら、今月は30時間をも…

ディスカウント・スペースツアー

散歩の帰り道、おやつのたいやきを買うためにイヤホンを外したら、商店街に流れる電子音のBGMがaikoの『食べた愛』だった。 あの独特の、チープなインストで推しの曲が流れるといつもふしぎと嬉しくなる。いちばん古くは、小学2年生の時の運動会で『ボーイフ…

なかゆびの朝焼け

・「職場に出会いはないの?」と訊かれることが、また、増えた。残念なことに、みなさんの想像の100倍静まり返った部署で、雑談発生率めちゃ低の部署かつ、女性比率の多い部署なのであった。しかも、私が入社したとほぼ同時に月替わりランダムシフト制週2在…

獏の職域

膝上丈の制服のスカートを翻して校内を走る夢を見た。先生が教室へ来るまでに"何か"をとってくるためにひどく急いでいるようだった。駆け抜ける校内は文化祭のような催しの準備中なのか、廊下にたくさん生徒がいて、床にいろんなものが広がっていて、走る私…

ひなたを歩く

あけましておめでとうございます。 お風呂に入るまでは頑張ったものの、月経による貧血で髪を乾かす気力がわかないので、湯冷めとチキンレースをしながらひとまず年末年始の箇条書きをします。 ・仕事納め即友人と行きたかったポテトのお店&気になってた居酒…