いもいもなにいも

おいものなんでもない日

黒いヴェール

・ちょっとグロテスクだがおおむね心地よい不思議な夢を見て目が覚める(畑の畝に腰掛けて眠り、夜明けとともに畑中の植物がむくむくとのびる感触で目を覚まし、太ももに植物の根がいくつか刺さっているのをうわあと思いながら抜き、ちょっと痛かったり黒い血が出たりするがあまり動揺していない夢)。アラームの2分前だったのでそのまま起きて身支度をして、電車が混まないうちに都会の方へ向かう。

 

・週末祖母に会う予定があったので、来月誕生日だけど来月世界がどうなってるかわかんないし、とプレゼントを探しに行く。大きい駅に行けば何かあるだろうと思ったが、大きい駅過ぎて毎回迷う場所に向かったのが間違いで、30分くらい迷い続けて目当ての建物に辿り着けず(デパートには辿り着けたが、デパートというものを使い慣れていな過ぎてギフトを選べる場所ではないなとすぐに出た)、疲れ果てて、昼前に東京のはしっこに帰った。朝ごはんを食べてこなかったし、思ったより寒かったし、電車賃を払って迷いに行っただけになった。

 

・住んでいる隣町の駅に着いて、無印の桜系お菓子をまとめ買いした。袋の要不要をきかれて「お願いします」と答えたはずだが、そのまま渡されてしまい、なんとかトートバッグに詰め込む。お願いしなおせばよかったのだろうが、袋代を打刻していないのだろうし、もうだいぶ萎えていた。こんなことくらいで凹むコンディションなのもいやだった。

そのまま別のフロアで、無事にプレゼントを調達。テスターももらえた。最初から歩いてここに来ていれば…とは、考えてはならない。

 

・週末どこで何をするか全く決めていなかったので祖母と相談して、結局母も入れて3人で私の気になっていた絵画展へ行くことになった。すぐにチケットをとり、その時間に合わせて集合場所と時間を連絡した。電話口の向こうで、祖父(ほぼ友蔵)の「こういうの早いなああいつは!」と快活に笑うのが聞こえた。新鮮に感心してくれてありがとうね。

 

ハリーポッターと呪いの子のプレ公演チケット戦争に惨敗。

 

・体が冷えっぱなしだったので湯船に入る。いつも1時間くらい入るのに、30分くらいでだるくなってきて出る。髪を乾かしてすぐ猛烈な眠気に襲われて、あらがわず、眠った。起きたら3時間経っていた。起きてからずっとヴェールのように頭を包んでいた、わけもないのに泣き出したい気分が、ほんの少しだけ薄れていた。ただのグズりだ。

 

・夕食を済ませたが、ぼんやりと悲しいままなので、買っておいたハーゲンダッツザッハトルテのやつを食べてしまう。美味しかった。でもやっぱり、アイスのパリパリなチョコは少しだけ苦手だった。美味しいのに、私の感じている美味しさは100%じゃない。かなしい。でもあすけん曰くカロリーはオーバーしてないし、よし。

 

MOTHER2をすこしだけ進める。レアドロップ(特定の敵から1/128の確率でしか落ちない)武器をゲットできるまでやってみようと意気込む。が、2体目であっさりとドロップ。きょういちばんテンションが上がった瞬間だった。何度もプレイした中で他にもいくつかあるレアドロップ武器たちはそれぞれゲットしたことがあるが、これだけはだめだったので……。

 

・昼間あんなに寝たのに、もう眠れそうで安心する。クリアしたタスクも、小さなラッキーも、ふつうに元気な日なら花丸のやつなのに、ちょっと疲れて受け取れてないだけだ。毎日は、その晩におだやかに眠る準備のためにある。最期の眠りまで、ずっとそれを繰り返す。私は明晰夢を見ないので、眠っている間は私という自我は溶解していて喜びも悲しみも現実には持ち込めないというのに、眠りを救いとして希求するのはおかしなことだろうか。まあ、どうぶつだからね。

 

冴えない日の冴えない日記でした。また冴えない日がきたらこれを読み返して自分をなぐさめるよ。