いもいもなにいも

おいものなんでもない日

回遊魚はしたたか

一週間ずっと、ちょっとずつ少なめの食事を続け(非常に珍しいことに、あまり食事に"気が向かなかった"ので)、朝は眠たいくせに夜は早めに寝床に入ったところであんまり熟睡もできず、お望み通りだろうと言わんばかりに体重ががくんと落ちた。そこで、きょう急に寒くなったから身体がエマージェンシーモードに切り替わったのかもしれない。夕方突然食欲が沸いてきて、躊躇なくデリバリーを利用し、ポテナゲ大とハンバーガーをぺろりと美味しく平らげた。

正直にあすけんに入力したが、「最近カロリー不足が続いていましたから、ここで調整になりましたね!」と励ましてくれた。七日間平均のタブに切り替えると、驚くことにそれでもなおカロリー不足だった。そんなに食べてないつもりはなかったのだけれど(途中、かけつけてくれた友達とモリモリ食事した内容も極力忠実に入力したし)。逆に、これまで毎日どれだけ食に執着していたのか。食べるのを楽しみにできる自分のほうが好きだけど、ちょっと怖くなった。

 

父はここにきて少し経過の改善がみられ、うまくいけば、来週いっぱいで退院できるかも、ということだ。但し書きが多く、手放しでは安心できないが、それでも頭の上に覆いかぶさる黒く分厚い雲はわずかに晴れた。本人は髭剃りのない環境で髭ののびる速度にとても驚いているようで、やたら髭についていろいろ調べたふうな報告をされた。髭………。彼なりの、あまり心配させないための気遣いかもしれないが、それはたぶん買い被りすぎだろう。この人は、誰がどうなっていても、いつもこうだ。今回はそれでよかったか。

よりによってこのタイミングで届いたアパートの更新書類は、まだ記入しないでいる。

 

おかげさまで自分の心の整理とかは全くできておらず、薄ぼんやりとした疲労がずっとまとわりついている。息苦しいが、腰を据えて向き合ってみたところですっきりするようなものでもないので、なんとか息をするしかない。仕事もそれなりに年末進行で忙しい。去年は忙しさを感じるほど仕事を任されていなかったので、今年は戦力になれているかな、と思うと少しだけ励まされる。ここにいてほしいと望まれる場所があるということは、今の私にとっては、ただそれのみにおいて救いだ。

 

毎晩推しのゲーム実況者たちの動画を観ながら少し笑って、変わらず笑えるんだよなあこんなときでも人って、と思いながらぜんぶくだらなくなって浅い眠りに落ちる。夢にはまだ現実の変化は反映されていなくて、目覚めてからの数秒間だけ混乱することがある。これがまた少し、疲れる。そんなこと認識しなきゃいいのにね。

 

きょうは部屋中を掃除して、大物をたくさん洗濯した。やらなきゃいけないことをやってるだけだが、自分をえらいねと褒められるような気分になって、悪くなかった。