いもいもなにいも

おいものなんでもない日

全自動コンテンツメーカー

 

・深夜まで働いてヘットヘトになったあと、職場近くのバーで久しぶりの友人と朝まで語り明かした。ナチュラルにタメ口をきく店員がちょっと気になりつつ、まあこの見た目じゃさっきまでゴリゴリに仕事してきた人間には見えないでしょうからね、学部生とでもお思いでしょう…と考えないことにした。6時間ぶりの水分補給はチェリーコーク。昔は苦手だった炭酸も今は何事もなく喉を潤す。

まわりくどい愛の話が真面目にできる数少ない友人は、かつてファミレスで同じように語り明かした日とはまた違う物語の中にいた。

唐突に天啓が降る。あの漫画を、読んでもらわなくては。

私は人生必要なタイミングに必要な物語や音楽や景色があるとどこかで思っていて、今私の隣で眩しい光を浴びたような目をしたり静かな泉を覗き込むような目をしたりするこの友人に、「これはおそらく君の課題図書なので…」ととある作品を推薦した。いや、推薦というか、約束した。これはきっとよく効きますよ。楽になるかどうかは知りませんけど。楽になるのがよいことかもわかりませんけど。

悩め悩め迷っていられるうちに。私も悩み続ける。招かれざる物語に滅多刺しにされながら。

午前4時、最後の一杯もチェリーコーク

 

・今度こそ地獄の最下層だと思っていたら更なる穴に落とされてむざむざ全身打撲、みたいなことがあった。いやさすがに無理だって。展開がやすやすと想像を超えてくる。いや待ってくださいよ、ただ必死に生きているというだけでここまで蹂躙されることがあるんですか?あるんですよねえ……たすけて杉下右京

盗人猛々しいとはよく言ったものであるというが、そのまま過ぎてふつうに死ぬほど殺意湧く。危うくボニファティウス8世ばりの憤死をキメるところであった。歴史に残るレベルの不遇。

あのねえ、当然のようにしんどい。

しんどいからコンテンツとして自分と一度切り離しておかないと境目がわからなくなってしまう。どうかご勘弁を。出来の悪い怪談みたいなつもりで眺めていてもらえればちょうどよいのではないかと思います。今回ばかりは笑えるオチがつかなそうなので。

 

・10年くらい前からこういうときいつも倉橋ヨエコを聴いている。特に「夜な夜な夜な」「今日も雨」「ラジオ」「感謝的生活」。Apple musicにありますのでなにとぞ。

出会った時にはもう"廃業"していたキテレツなシンガーソングライター。