いもいもなにいも

おいものなんでもない日

be master of life

 

・古着屋で服を売った。毎度のことだが、売れるのはほんの一部だ。それも、「えっこっちが売れてこっちはダメなの」みたいなやつがほとんど。それでもただゴミに出すよりは有料ゴミ袋がムダにならないし、諦めもつく。

むかし高校の生徒会執行部で某企業の古着回収に協力したことがあったけど、あのときも善意で集められた何トンもの服のうち、かなりの量がシミや汚れにより「不適」として破棄(とはいえリサイクルはされたっぽい、細部はもう覚えていない)になった。持ち主にとってはまだ着れる服、"自分はもういらないけど難民なら喜ぶだろう"という無意識の傲慢に包まれた服、服、服、服。教室にあふれる防虫剤とよそんちのにおい。

自分はいらなくなったけど誰かにはいるかもしれない、という境界は、ほんとうにわからない。当時古着を選別する側の我々も途中からわからなくなってきて、「これセーフ?」「うーん……自分だったら着るか?」「…着ないな("リサイクル"の箱にトス)」みたいなやりとりがあった。

なんか重くなってきた?ただ連鎖して思い出しただけです。しかしもちろんボランティアなのにそういうの真面目に考えて頑張ってたなあ。高校生えらい。

服って処分するのに気力いるよね。いままでも捨ててきたのにさ。

 

・いま気付いたけど、中学のころの生徒会は「生徒会」、高校のころの生徒会は「執行部」と心の中で呼び分けている。厳密にいうと高校のほうは執行部に属しているわけではない仲間もいたのだが、まあそこはもう昔の話だ。

それぞれの生徒会室で過ごした仲間は、みんな今も私の大切な友人でいてくれている。それはとても幸福で、もしかしたら珍しいことなのかもしれない。

それぞれの窓から見える景色や、長机の色を、ときどき思い出す。

 

・売りに行く服を入れる紙袋をストックから出して広げたら底紙のすきまに紙が挟まっていた。おや、と拾い上げると、2年前の旅行のときに利用した駅中コインロッカーの領収証兼取り出し票だった。月桂冠の紙袋。お土産のお酒や漬物が重かったから入れたんだよな〜、十石舟すごいよかったな〜、わがままいって三国駅(※aikoの地元、『三国駅』という曲がある/曲名の三国駅は旧三国駅だがそんなのオタクには関係ない)まで連れてってもらってひとりでブチ上がったな〜、などと思い出が溢れた。ただの駅なのに奇声をあげて感激する私。私がaiko絡みでこうなったら手がつけられないので何もない地方の駅まで案内させられたのに文句さえ言わず黙ってつきあう同行者。いや聖地ってほんとすごいんですよ。信仰さえあればなんでも尊い。そこが正統でなかろうと。

アルバム『夢の中のまっすぐな道』収録、シングル17枚目『三国駅』どうか聴いてください。そういえばaikoも高校時代生徒会やってたんですよ。当時aikoが過ごした生徒会室がロケに使われてるPVも合わせてどうぞ!!

ぜんぜんここつながると思わないで書き始めた(三国駅のPV思い出しながら書いてたので気付いた)からいま自分で驚嘆してる。推しが無意識に人生を浸食しすぎ。

 

aikoの話題になった(?)せいでいつもより文字数が多いしうるさい感じになってしまったな……オタク特有の早口in文章……。

 

虚無感がすごいので無理矢理にでも情緒を稼動させないとね。狂えるほど好きなものがあってよかった。ライブが楽しみ!!!

今日のタイトルは人生にあらわれた岩という岩をぶち壊しながらいつも聴いているaikoのスーパー無敵ソングです。こんなんこのタイトルにするしかないじゃん今日……と思って……。