いもいもなにいも

おいものなんでもない日

夏夜

 

・夕方、買い出しに行ったスーパーの駐輪場にある植え込みにカブトムシのツノをみとめた。こんなところにいるのか…….とつい好奇心で覗き込むと、胴がなかった。

は?

次の瞬間、つるりとした楕円ぽい何かを視認した。羽を広げかけた状態で生命活動が終わっている、さっきの頭部から分断された胴だった。

あまりのことに数秒動けなかった。むごい。人がやったのかほかのいきものがやったのかはわからないけど。

虫に痛覚はないってほんとうだろうか。

てらてらと黒くつやのあるツノが西陽を反射していて、ゾッとした。

 

・休みの日の次の日も休みってこんなに開放感のあるものなんだっけ。すごく気持ちが楽。2日だけだが。せっかくなので一人で遠くまで行こうと思ってちょっと調べてみたけど、いざ休みに突入してみたら想像以上に疲れがひどいしどこも混んでる時期だしでやめた。朝早く目が覚めたら散歩でも行ってパン買ってこよう。

 

・真夜中過ぎなのに、裏の公園で蝉が鳴いてる。