いもいもなにいも

おいものなんでもない日

23歳、歯が欠けた

 

・下前歯の裏っかわがちょっとだけ欠けた。

せっかくの休前日に飲酒も我慢してよいせと寝床に入ったのにいつまで経っても眠れないで寝返りを繰り返し、ようやくうとうとしてきたころに「ガリッ」という音が脳天に響いて飛び起きた。なんか噛んだ。何を?虫?すぐに電気をつけてティッシュをひっつかみ口の中の異物を吐き出してみると、白い何かのかけらだった。恐る恐る舌で歯列をなぞってみると、……なんか、削れてんなここ。なるほどこの歯が欠けたのか………歯が!?欠けた!!?寝入りばなに!!?

午前2時を回る少し前のことである。そんな時間にそんなハプニングを報告できる相手はそうそういないのでとりあえずTwitterに投稿した。こういう人間が非常時に逃げ遅れるのだろうな。

欠けた歯はとりあえずそのままティッシュにくるんで捨てた。くっつくものでもないだろうし、なんだか汚く思えてしまったから。ついさっきまで確かに私の体の一部でありおそらく生え変わった幼児期からずっと共にあった私の前歯の裏っかわ、その端っこは今やただのゴミだった。

しかしどうしてそんなタイミングで欠けたのかは謎である。歯ぎしりってそんな前のほうでする?と思ったけど確かに考えごとしてる時とかはぎゅっと噛み締めていたかもしれない。寝ている間くらいリラックスがしたい。

 

・そしてそのあと最低最悪の夢を見た(窓ガラスを割って侵入してくるタイプの異常者に捕まり2回死にかけた)。

ストレスが溜まっているのはそうかもしれないんですが自主的に長めの睡眠をとるべく努力した日に限ってこれというのはあんまりではないか。早鐘のような鼓動にドン引きしつつ、起き上がるのさえだるくてそのまま二度寝したら今度はなんかめちゃくちゃいい夢を見た。そういうもんである。

いい夢のほうは、内容を一つも覚えていない。