いもいもなにいも

おいものなんでもない日

明るすぎる夜あけ

永遠に終わらないかと思うようなソフトウェアの更新。昨夜からずっと鳴き続けている、たぶん隣の部屋のベランダに住み着いたコオロギ。

無駄な焦燥感をさらに無駄に煽る音。

8割がた仕事(というか職場の人間の)のストレスだとわかっているし、そんなものは所詮一過性のものだともわかっている。私の体と精神は私のものなので、人と比べるものでもない。が、そのせいでうまく眠れない日がこうも続くとかなわないし、情けない弱音の一つも吐きたくなる。数年前に少しの間飲んでいた(そして効いていた)睡眠導入剤が一錠だけ残っていたので縋るように飲んでみたものの、二時間ほどで覚醒してしまったのは数日前。

ひとりでの楽しい予定を無理矢理作って目覚ましよりだいぶ早く起きたのに、「無理だ」と思って出かけられなかったのが今朝。

私はこれを知っている。

おそらくあと二カ月これを続けると、私はまた半年以上使い物にならなくなるだろう。

眠れさえすれば、きっと大したことではないのだ。眠れないから脳の整理がうまくいかないまま新しいストレスを処理できない。

 

・好きな実況者の動画を見るくらいで精いっぱいだけど、これでかなり救われてるからよかった。少なくとも、「帰ったらあの動画が上がってるから大丈夫」と思うだけで終わらない仕事の山をなんとかさばくことはできている。趣味は命を救うので、好きなことは多い方がいい。

 

・昨夜は久々にスーパーの開いてる時間に帰れた。アルコールの棚を見て(違うな)と思い、何故か引き寄せられるように、よりによって「単純に好きじゃないからいつもは選ばない」イチゴミルクのペットボトルもついでに買って歩きながら飲んだ。でもやっぱり美味しく感じなかった。ちゃんと飲み干したけど、それすらちょっと惨めでイヤだった。馬鹿なことをした。大人しくミルクティーを買えばよかった。でも最初に深く考えずストロングゼロを買うよりはマシだった。

 

・毎晩手斧とサンドバッグをAmazonで検索しては「買える」と思って満足してブラウザを閉じる。たぶん、このしんどさを解消するには武器とか攻撃対象ではなく、やわらかかったりきれいだったり、そういうものを買った方がいいのだと思う。そもそも、ものを買うことで楽にはならない気もする。

 

・ちょっと前に突然「斧探しに行こう」とパスモ一つだけ持って週末夜の新宿に連れ出された時の謎の高揚感を反芻している。あんな軽装で新宿にいたことがないのでソワソワしたけど、何もこわいことはなかった。街は地続きなのだ。斧はあった。買わなかった。

 

・悪い想像はするだけ無駄で、良くも悪くも想像だにしないことばかりで日々は回っている。そんなことも、嫌になるほど知っている。だからたぶん、大丈夫だ。