いもいもなにいも

おいものなんでもない日

錯視の投げ的

 

見た夢の、覚えている部分。

めちゃくちゃ足の長い大きな蜘蛛が枕元のカーテンに張り付いていた。そっとそこを離れると、何故か自分のアパートのベッドサイドのはずが部屋が実家の和室になっていて、母がそこでタブレットを眺めて機嫌よくしていた。ええ…と思いながら、そこにでかい蜘蛛がいるのでそっとこちらへおいでよとかなんとか声をかける。母はつまらなそうに蜘蛛を一瞥し、驚き、そしてそれをむんずと掴んで、嬉々として私の顔に近づけてきた。

「……嫌!!!」と叫んで目が覚めた。最悪すぎる。でもこれ大元はわかっていて、数日前に部屋の中でまあまあ大きめの蜘蛛を発見したのを、素手で触るのヤだなといろいろ対応を考えて別の部屋に移動したすきに見失ったからです。「あれ」よりはマシだけど、蜘蛛もかなり苦手なので、夢に出た。また出会ったらどうにかしないと。あと、夢の中のシーンは覚えてないけど、aikoカバーの「セシルの週末」を歌っていた。

夕方あたりに思い出して、久しぶりに何度かループで流して、歌いながらめんどくさいチャットの返信をした。何度聴いてもいい。あのオムニバスカバーアルバム、今思うとものすごいラインナップだな。オリジナルバージョンよりも、ちょっとおとぎ話みたいなアレンジで、刺激の強い歌詞の良さが引きたつ素晴らしいカバーだ。うたいたくなるカバー。

ああ、でも、これも歌詞見て今の私を勝手に見積もって余計なこと言ってくる人間がいそうな曲だ。

バカじゃねえの。初めて聴いてからすぐとりこになって口ずさんだ、21年前の8歳児にも同じこと言えんのかよ。当時はあれだけ平易な英語部分も何言ってるかわからなかったくらい幼くて、それでも惹きつけられたのだ。ユーミンaikoも怪物だ。ただそれだけのこと。

実家にまだあるか、さすがに手放したか…と思ってなんとなく検索したらまだ世に在庫があるだと!?買っちゃおっかな………

 

急に涼しくなって、下期も始まって、気の抜けない日々がもうしばらく続くのかとあらためてうわあとなって、余裕がなくて、機嫌がわるい。やあね。

わたしが29歳であることは、ほかの何とも関係がない。ただ29年生きてきた。あれから10年、的に当たらなくなった斧を投げ続けてやっと諦めた。あれから9年、生きるのをなんとか諦めなかった。あれから6年、まだ窓ガラスに怯えてる。あれから3年半、前と違って毎秒辞めたいとまでは思わない。あれから半年、最後に行ったお店のラザニア美味しかったな、くらいのことはもう静かに思い出せる。毎日必死だっただけ。他人に「もう」だの「まだ」だの、矢印の向きをいじられるようなことじゃない。言ってくる人のコンプレックスや暮らす世界がよくわかるので、おやまあたいへんですねと思って「参考」にはさせてもらうが。距離の。ほかのなにを勝手に可哀想がられて欲しくもないお薬をあてがわれてもいっそう迷惑だし、肉を切らせるよりは楽だなと、自分自身でさえそれを大袈裟にくさしたりする日もあるけれど。そんな日はいつも、肺の奥が重い。

 

お前のてのひらの窮屈な砂時計に私を押し込むな。砂漠の真ん中で割ってやる。

壊れたままのプラネタリウム

・胃腸がかなりヤバい。数日前までホルモンバランスのアレによりいつも通り食欲が爆発していた、のを、フィットボクシングでその分チャラにしたからオッケー!と思っていたのが完全にバカだった。収支で辻褄合わせりゃいいってもんじゃないらしい。消化できない量食べたくなるのおかしくない?なんかいたよな、寄生した相手を水辺に誘導して殺す虫。あれじゃん。今は水を飲もうが粥をすすろうが背中が痛い。なのにまだ食欲はある。ほんとにもう狂ってしまったのかもしれない。MOTHER2のキノコ状態みたい。コントローラーの方向キーが一定の規則でズレるあれ。あれを治せるのは、病院にいるヒーラーかキノコ狩りの少女だけ。現実でわたしがアクセスできるのはどちらか。糸井重里のどこまで考えてやってるのかわからない悪趣味さが大好きな私だが、こんなところで示唆を得たくなかった。

とりあえず空腹も空腹で胃には悪いので、これ以上内壁を傷つけない程度に食べれそうで食べたいものを食べて、運動は(私レベルの雑魚にとって)激しすぎないものにします。秋は楽しみな予定が目白押しなんやこっちは!衰弱してられるかい!!クリスマスあたりは何もないし何も思いだしたくないので寝込んでやってもいいぜ。推しの配信がなければな。

でもなんか今のピルにしてから一切なかった不正出血がもう数回やってきているので、ちょっと生命力なくなってきてるかもしれない。いや今頃…………?時間さえ経てば楽になっていくと信じて無理やりおまんま稼いで浮世にしがみついているのにこれじゃあ嫌になっちゃうね。

 

・神的なものが「それでもいいからしがみつき続けろ」とのたまっているのか、2月のaikoアリーナツアーオーラス込み二連日当選しました。ファンクラブとモバイル会員先行のそれぞれ第一希望。マジ?いっこ当たったら深追いはあんまりしない主義だったのもあるが、こんなの初めて。でも絶対そのあと寝込むから、有休ちゃんと取らないと。推しの歌う姿をこの目でまた見るまで斃れるわけにはいかない。彼女が歌い続ける限り。わたしの青く光る星。遠く強く瞬く星。

 

・時系列ぐっちゃですが。先月悪夢の三連休の中で姪と数時間サシで遊び(電車で2時間の街のショッピングモールのゲーセンにド方向音痴コンディション最悪子守経験ゼロの私と元気ハッスル6歳児を残して行ったバカどものことは置いておきます)、今流行っているらしいポケモンアーケードゲームの存在を知りました。やったことないけどパチンコってああいう感じだと思う。面白いんだけど(携帯機のポケモンを何世代かやってれば何が起きているのか割とわかる)、とにかく小銭が吸われていく……。姪はかなりガチ勢らしく、ゲームで集めていくリアルカートリッジ?カード?みたいなのをマスターボールデザインのケースにたっぷり貯めてご機嫌でした。おもしれー幼児。私が初期と最近のポケモンはわかるので完全にお供としてロックオンされてしまった。姉は発売してすぐ買ってもらった赤を途中までやってやめ(、数年後そのまま私にお下がりがき)たので何もわからんそうです。ひとしきり遊んだあと、コレクションを並べてみんなにお披露目しているときに「おばちゃんがいちばん好きなポケモンなに?」「えっ、バシャーモかなあ」「にばんめは?」「サーナイトかな」「これは?」「コダックかわいいよね、頭痛いのかわいそうだけど気持ちわかる」「これは?」「ソウブレイズ超カッコいいよね、おばちゃんゲームのほうで持ってるよ」「これは弱いけど好き?」「モココはかわいいからいいのよ、抱っこして寝たい」と問答していたらいつのまにか私の前にポケモンたちが積み上げられてゆき、「おばちゃんにあげる!」。一家騒然。なんせ彼女の今一番ホットな宝ものなのだから。バシャーモに至っては、2枚あるうちのキラの方。ほんとうにいいの?やっぱりこの子達に会いたいってなったらいうんだよ?郵便で送るからね?いいのね?じゃあ、もらうね。ありがとう、大切にするからね。……そして、オメガルビー以来わたしのてもちにバシャーモが加わったのでした。あんな全力で集めたポケモンをはちひきもくれた、あの年頃のありったけの愛情よ。あの日に関して他の大人どもの気遣えなさは許しがたいが、この子の心優しさを受け取れたことは嬉しい。彼女はいつか忘れるだろう。私はあの一族ととにかく合わないので、そのうち嫌われすらするかもしれない。でもあの日、わたしたちはちゃんと叔母と姪で、友達だったね。

 

・ほかにも書き留めそびれていることはいっぱいあるような気はするのだが、とにかく頭痛か吐き気か倦怠感がルーレットでかわるがわるやってくる毎日なので書けるときにザッと書いてガスを抜くしかない。会社のストレスチェックでとうとう高ストレス者として面談を勧められたが断りました。仕事が原因じゃないので産業医の方も困ると思うし……。このコンディションの身体にあの仕事量が無茶だったのはまあそうだが、そんなんしかたないもんな。でもそろそろ、プロの手にかかりたくはある。痛いのも苦しいのも眠れないのも悲しいのも、医療で薄まるならそのほうがずっといい。

 

・次行こうにもこの身体じゃままならないね。と、言いながらそれに少し安心したり焦ったりする自分がいる。心がいくつもに分かれている。次になんかもう行きたくない。まだ行きたくない。もうこんなところにいたくない。目に映る全てにこびりついている。あっちはそうではないだろう。私だけがずっとここで歩けずにいる。いつまでそこにいるんだとみんな思っている。そんなことを、毎夜。眼鏡を外して横たわってから、毎夜。友達のくれたルームスプレーのにおいを嗅ぎながら、寝床にうずくまる。繭の中でどろどろになるようだ。いつか翅で破って飛べるだろうか。そしてまたいくつも夢をみる。

 

ヒトカラ3時間ぶっ続ける気力はあるから大丈夫だよ。生きるだけでいいなら、この世はだいたい楽しい。

遠雷

 

・前回書いた展覧会チケットの余りは捌けました。おおよそ無事とは言えないかたちで…………。明日行きます。展覧会は、楽しみです。ずっと行きたかったし。

 

・血が繋がっているだけで愛せはしない人間たちになるべく会いたくない、ということが、どうしてこんなにままならないのだろう。昔は思っていたけれど(毎日思っていたともさ!)今は全員死んじまえとまでは思ってない、ただ距離を保ってくれと思ってなるたけ柔らかく意思表示をしているだけなのに。がんばれば、一泊旅行くらいまでなら連れて行けるくらいにはなったよ。かなり(精神的に)無理しているが。だのにおまえたちときたらふれあい禁止の札がかかった虎の檻に手を突っ込んできて噛まれたとけたたましく泣くのは何故?歴史上のどこをぶっ潰せばこの清く美しく迷惑な価値観をなかったことにできますか?血が繋がっていたらすなわち大切なんですか?絶対に?なんで?どこまで血が薄まればそうじゃなくなりますか?じゃあ血を紡ぐ気のない私は世界のゴミですか?そうかもしれないけど、でもお前には関係ねえだろ。ああ、怒りがハレーションを起こしてもうわけがわからない。踊り出しそうだ。

 

・こないだの斧投げはとても楽しかったけれど、注意事項を守り、確実に人がいない場所に、距離をとって、いいよと言われて投げるのでも、やはり毎回どこか怖さはあった。暴力性へなのか、自分のコントロールが信じられないからなのか、未知だからなのか、その全てなのかわからないが。「投げるために作られていない物を投げる」ことがこんなに怖いんだと。それが家で怒りに任せてできてしまう、私と血のつながったあの人間たちは、一体なんなんだ?それを許せ、認めろ、歩み寄れと言える人たちは、絵本でしか熊を知らずに熊出没注意の看板に眉を顰めているようなものなのではないか?本物の熊は白い貝殻のイヤリングなんかそっちのけでこちらの腹をさばくだろうよ。熊にも悪気なんかない。一揃いの食器のない食器棚を、ビデオテープの角で簡単に脛に穴があくことを、人が暴れて壁に穴があいたままのお下がりの部屋を、目覚めと同時に怒鳴り声に息を潜める朝を、知っていてそう言えるなら尊敬するよ。私にはできないから。うつくしい博愛!目に毒なほど。だから視界に入らないで。

 

・怒りと悲しみの風が凄すぎてとまらない。私が災害そのものになる。楽しかった記憶と楽しみな予定だけでギリギリ人間でいられているが、だいぶ手遅れだ。怒りで死ぬの面白すぎるけど教科書に載るような身分じゃないから無駄だし嫌だ。一般人の憤死、とりとめもなさすぎ。手足に力が入らない。あしたから三日間数時間ずつ、己の中の虎の牙を抑え続けなくてはならない。またしてもままならないことに、他人にはいくらでも笑顔で愛想良くなれるのに、血のつながった彼らの前では表情筋が5%くらいしか稼働せず、声量もひどいと2%くらいになる。もう怒鳴られたって首を絞められたって勝てるのに。置いていかれたって自分のアパートが別にあるのに。ああ、暴れられたら無理かも。体力はずっとないし。でもそれを恐れてるわけでもないのに。そして、ななめうしろから私が私を眺める。ずうっと。あーあ。

 

・この記事なに?いい大人のガチグズりだよ!!!!!!!!!助けてくれ!!!!!!まあまず無理だから遠巻きに豪雨を眺めてくれ!!!!!!ここはわたしの井戸だって言ってるでしょう。言ったよな。言ったと思う。だから、はらに抱えておけないものを力いっぱい吐き出しておいてもいいのだ。現実で血反吐吐くよりマシだろう。実際しんどいのはこの三連休(頑張ってインターバルを設けたからずっとではないが、逆にギュッとして全部一気に片すこともできない)なのに既に胃が異常に痛いので酒にも逃げられない。じんましんはもう出た。はやいよ!

 

レッサーパンダ揉みたい。ペンギン撫でたい。どっちも無理なので虚無顔でぬいぐるみ揉んでる。やわらかい。

 

・生き延びます。くやしいので。応援よろしくお願いします。でもさすがに来週倒れるかもしれません。倒れなかったらすげえ持ち堪えたなと思ってください。来週末はぜったい1人で過ごすし奇跡的に元気だったら好きな海岸に行くぞ……。

すべての糸車を燃やせ

・心がぐつぐつしている。ホルモンバランスのせいで火加減が効かない。なんでもかんでも放り込んでどろどろの液体にしてしまえるといいのだが、この大鍋は魔女の大鍋なので、毒しか出来上がらない。きっとみどりいろをしている。透き通るような。

 

・テート美術館展のチケットがいちまい余っています。余っているというか、もともと友人と予定していた日に私が体調崩していっかい流れ、そのあと友人の都合が悪くなってしまった。そう、私のせいなのである……。入ってから別行動でぜんぜんいいので、私の本名を知る人(なぜなら、デジタルチケットに購入者名が出るから…)で、もし興味あるひといたら今週末くらいまでに声かけてください。いなきゃ私が2回行くだけ。このからだでそれが可能かは知らん。

今日誰かに読んでほしいのはここだけです。あとはぜーんぶ鍋から掬って捨てた灰汁。

 

・あっちの荷物が溢れてるからそっちのカゴにいれてくれない?余裕ありそうだし……みたいなのを、はあ、まあ、そんなにいうなら、と受け入れては「あっち」のひとが私より早く上がっていくのをあとでログで知る、みたいな日々が続いている。そういうのが繰り返されてすぐ当たり前にされるのがほとほといやで私がここへ転職してきたのを、知っているひとはもうここにはいない。あっちの部署へそっちの支部へ、はたまた産休からの育休で、もしくはとうとう退職で。こうやって心地のいい場所もひずんでゆく。息継ぎが間に合うか、わたしにもわからない。

 

・どちらかというと、消えないストレスを仕事のありふれた不満にのせて大げさに八つ当たりしている。たいしたことないのだ、そんなこと。これまでずっとやってきた。どこでだってそうやって。ぴしゃりと言ってやることだって簡単だ。その時に、勝手に「裏切られた」みたいな顔をされるのがかったるいだけだ。

 

・日曜、斧をしこたま投げてきた。楽しかった。一夜明けて、下腹部と尻にものすごい筋肉痛が来ている。あとは平気なのも不思議だが。わたしはかなりノーコンだということがわかったので、武器として手斧を割り当てられた時は投げずにひたすら振り下ろす方向で検討しようと思った。その方が仕留められそうだ。タマを。手裏剣も投げたけど、斧よりノーコンだった。

 

・毎晩新鮮にわきあがる過去に傷付いては無駄に苦しんでいる。自分でかめのふたをあけて毒をあおっているくせに、いつまでもめそめそと阿呆らしい。私がどれだけ醜く苦しんで刻まれて打ち捨てられていたところで、彼らには何ひとつ関係がないのに。どんなに呪っても、幸せを願うそぶりをみせても、穴があくのはこの胸だけなのに。気が狂うのが先か、嘆くのに飽きて嘘みたいに飛び立つのが先か、さあどちら。

笑っているさ、ずっと。お望みどおりかは、知らないけれど。

左手のピンキーリング

・丸1週間微熱。上がりきることも下がりきることもなく、ただ常に頭から分厚い布を被せられたように体が重く、頭がぼやける。はじめの数日かなり警戒したが、追って風邪症状が出ることもなく、ただ、平熱とも高熱とも言えない体温が続いている。仕事はいつも通り。念のためチーム内では共有しているが、どうも自律神経の終わりのせいっぽいのでひとり長期戦を覚悟している。中学生の頃も、一か月以上微熱が続いたり、そのあとに不正出血が一か月続いたりした。今回はピルを飲んでいる身体なのでホルモンは最悪のバランスにはならないだろうが。

 

・ちょうど一か月連続したところで体調を崩したので、健康と自己肯定感の維持に寄与していたフィットボクシングさえもやれる日に少しだけやる(そして翌日増す倦怠感に後悔する)というかたちになり、悔しい。ほんとうに悔しい。こんな身体に、脳に、どうして、いつまで。嘆いても嘆いても29年だましだまし生きてきた身体を脱ぎ捨てることはできない。自己同一性が保たれるなら今すぐにアンドロイドになりたいが、2023年はドラえもんもまだ生まれない。こんなに嘆きたくなるのも、数字の割に体感のきつい体温のせいだろう。わざわざ死にたがらなくたって、私はいつでも「元気」じゃない。そんな身体で幸せになろうとしているのに、世を儚んでる暇なんかない。この負けん気を自律神経の耐久性に分けてやりたい。何度も「またか」とため息をつかれたおかげで身についた忌まわしい鎧だとしても。

 

・1週間生活した結果、疲れやすさ3割増/睡眠の質5割低下といったところだが、ひとにうつすようなしろものでもなさそうなので、来週末はともだちに会う楽しみな予定を潰さないで済みそうだ。そのためにも、残り5日は「頑張って」はいけない。いけないぞ。なあ。おい。力加減てわかんねえもんだなあ!じゃあないんだよ。紙装甲のくせに出力がバカだから………自認ちょっと手抜きすぎかなくらいにしておかないと………月末はライブもあるし………。自戒のために言葉にしておきました。応援よろしくお願いします。

 

最近よかったもの。

・「赤と白とロイヤルブルー」アマプラで観た。後半泣き過ぎて湯船で(湯船で観るな)脱水しかけた。自分がいっぱいいっぱいになると音信を断ったり言葉に耳を貸さなかったりいきなり出て行ったり自分から別れようとハッキリ言わなかったりする男はダメだ!!!!ほんとに!!!!やめとけ!!!アレックス!!!!と途中逆ノスタル爺になりかけた(逆ノスタル爺???)が、これはふたりのものがたりなので、ヘンリーもきちんと自分の気持ちを言葉にする。開示する、それに向き合う、そして行動する。ハッピーエンドに必要なこと。

とくに、雨の夜の口論でのアレックスの「君が⚪︎⚪︎⚪︎と言ってくれ」というセリフ。たまらなかった。こっちは耐えるだけじゃ気が狂いそうで、海を越えてまで向き合いにきたんだと、そう突きつける痛み、捨てきれない期待、惨めさ、決意。観てほしい。悲劇だろうが喜劇だろうが、このセリフを言う人間が、主人公だ。

 

・実況者の最推しが突然行った悩み相談配信(焼肉シミュレーターで肉を焼きながら)。

https://www.youtube.com/live/jfqhosRGpBA?si=D-dOTbOg1kgJOY6P

すべての回答に、私がこの人を(声か文字の、言葉しか知らないのに!)こんなに好きな理由が詰まっている。アイスノンまくらと冷えピタで脳を挟んでほのぼの観ていたら、最後の最後の質問への回答でアホみたいに泣かされた。6月の私に聞かせてやったらどうしただろう。今でも、聞けてよかった。これでよかったのだと思わせてくれた。時が溶かすしかない鋭い氷を、すこしまるくしてくれた。

 

・やわもちアイス大学いも味。期間限定のやつ!大学芋に求めるものとさつまいも味のアイスに求めるものとがいい塩梅でよかった。わたしはもっぱらじゃがいもを主とする芋野郎だが、さつまいもも普通に好きです。日常的に不足すると滅入る&一気に量いけるのはじゃがいもの方だが。甘党だからさつまいもの方が比重高いと思われがちなんですけどね。チョコとさつまいもどっちか選べと言われたら基本はチョコだな。何の話で誰に役立つ話?まあいいか。

 

以上!正の刺激も今は過剰だと毒。

 

日陰をぬける風が少しずつ心地よくなってきて、つらいつらいとのたうち回っているあいだ嫌味のようにしつこく付き纏ってきた暑さはもうしばらくで和らぐだろう。嘘みたいに簡単に、またわたしを置いていく。はじめからそうだったように。

Don't think about elephants

・書けるようなことは何もない、のだが、あとからこの時期に何を考えていたのかわずかにでもわかるようにしておこうとふと思ったので、頭の中を埋め尽くす黒い嵐の稲妻の合間から引っ張り出せる程度のことを書く。

 

・体調。万全!とは言い難いが、珍しく夏バテはしていない。食欲もある。友達と会える日に目いっぱい美味しいものを食べている。じんましんが出たりよく眠れなかったりはまあ、慣れている。ポケモンスリープは毎晩毎朝たのしみに起動しているが、今のところ一度もいびきや寝言が録音されていない。ちょっと前だったらすごいことになってただろうな。毎晩浅い眠りに落ちて、現実の苦しみとは関係のないように思える憎悪に満ちた悪夢を見ては、叫びながら起きる…そんな時期がわずかにあった。今も、叫ばないだけで似たような夜はあるが。とにかくそれに比べたら穏やかなものだ。あんなもの、たとえ24時間の保存期限だとしても残らない方がいい。ひとりぐらしでよかった。昔住んでいた壁の薄すぎるアパートだったら苦情がきていただろう。

 

・3週間前にフィットボクシングをはじめた。セールだったのと、また地味に太ったのと、ちょっと前に北斗の拳バージョンをプレイする推しの動画を見ていて興味があったから。はじめてみたらこれが楽しくて、なんとか毎日(日付変更ギリに帰宅した日に滑り込もうとした記録は翌日にカウントされてしまったので、データ上は一日途切れているが、主観として)続いている。期待していたよりもかなりわかりやすく結果が出ていて嬉しい。太った分はもう戻せたし、元より筋肉が増えた。やっている間は余計なこと考えなくて済むんじゃないか、という下心もあったが、これはあんまり効果がなかった。私の頭の中は真夏の蝉とおんなじくらいずっとうるさい。でも、やろうと決めたことをやれて、続けられて、それを楽しめている、という状況が、かなり最悪の私の精神衛生をぐっとキープしてくれている。昨日今日はトータル4時間やったせいでさすがにちょっと肘が痛い。みんなに「頑張る!」と宣言して旧Twitter上で毎日証拠写真を上げているので、誰にともなく見られているほどよい緊張感があるのもいい。他人にもわかるくらい変われたら、きっと褒めてね。

 

・今の、ここでいう今というのは少なくともここ数ヶ月の黒い嵐が吹き荒れているあいだのことをさす、今のわたしではない、できるだけちがう何かになりたいと思った。そしてそれには、からだのかたちを変えるのがいちばんはやいと思った。今までにないくらい。交差点ですれ違っても二度と気付かれないように。あの子が言う忘れられない思い出とやらが引用するわたしのすがたから、ずっとずっと遠ざかりたい。リンク切れの思い出を大事にしたらいい。さもなくば、さっさと上書き保存してくれたらいい。わたしはそこでドットの粗い都合の良い過去になるために心を砕いてきたわけじゃない。

 

・仕事はちゃんとやってます。やれるようになってしまったな。29歳だもんな。新人採用のペースと時期と、それに対する予算がバカ過ぎて、永遠に続く酸素の薄い回廊をマラソンしている気分だが、人間性の終わっているひとがおおっぴらにいない職場がいかに奇跡的な環境か身に染みて知っているので、まあ耐えられている。代わりに有休は強気で入れている。ぶっ倒れないように。

 

・友人たちがかわるがわる連絡をくれて、会えたり会えなかったりして、それがそのたびわたしの嵐を一時的に弱らせて、回復のすきを与えてくれる。このとき一緒にいてくれた、一緒に、むしろ私よりも怒ったり、悲しんでくれた、または何も訊かずにバカな遊びに付き合ってくれた、割り切れない気持ちを汲んで、ありえないとわかっている変化がないか確認してくれた、ただいつも通りでいてくれた、それぞれの場所のあなたたち。あなたたちのことを、わたしがどれだけ救いに思っているか、忘れてはならないと思う。返し切れるとも思わないけれど、返せるようになりたいと思う。

誰一人私に「新しい出逢い」をすすめないのはちょっと面白いまであった。わたしがそれで楽になるタイプの人格形成をしていないことをよくわかってくれているんだな。すごいぞ。自分では検索すらしていないが、美容院のずっとお世話になってるお姉さんが言うには、マッチングアプリは登録即はちゃめちゃに連絡がくるらしい。引越し見積もりの釣りURLじゃん(10代の頃引っかかったことがある。鳴り止まない電話をひとつずつ切っては着拒した。自分のせいだが、ゴキブリくらい嫌だった)。嫌すぎる……。これは前もどこかで言ったが、わたしが良くも悪くもイレギュラーを引きがちな人間である限り、心が弱っているうちはそんなものに手を出すべきではないだろう。それを面白がれるくらいのメンタルになれたら友達に手を握ってもらいながら登録くらいはするかもしれない。相手にされないで拍子抜けしてホッとしてやめたい。でもそれ無駄に傷つくことにもなるな。やっぱりやらんほうがええ。

 

・いつまでこんなに暑いんだろうね。来年もこんなに暑いのかな。それなのに、数ヶ月後は寒い寒いと凍えているのだろうか。毎年のそれすらも想像がつかないのに、何をそんなに不安がっているんだろうな。産声をあげてから、ずっと。

藁・木・煉瓦

今のところわたしのiPhoneのなかの青い鳥はまだ青い鳥のままなのだけれど、早晩エックスに飲み込まれるだろう。

このままTwitterだった場所に住みつくのかどうするのか未定ですが、とりあえず今のところ、下記二つを移住候補としています。ブルスカとかいい感じらしいけど招待制なので縁がない。

登録してテスト投稿しただけなので、まあ使わなきゃそのうちインターネット・デブリとなる。

この混乱の最中になんか世界がやばいことになって、Twitterだったものが使い物にならん!あいつは生きているのか!?みたいになったら、あるいは、そういやTwitterって消えたな、あいつどっかにいるのかな、になったらとりあえずここのぞいてみてください。ただあなたの目の届かないところで健やかにしているだけかもしれないけど。(ていうかそのときここを参照できる人間はそもそもいつでもわたしと直接連絡が取れそうだが……)

 

マストドン

@potatoes_wonder@mastodon.social

 

・タイッツー

@potato_hokuhoku

 

以上諸連絡でした。諸連絡以外に書く気力もない。ぜんぶ暑さのせいにしちゃおうね。