いもいもなにいも

おいものなんでもない日

マンボウにさわってみたい

 

・仕事で扱っているサマーカードにアクアリウムモチーフのものが多く、イルカいいなあ、ペンギンいいなあ、などと思いながら気を紛らわしているのだけれど、イルカにさわったことはあるけどマンボウにさわったことってないなと気づいた。さわったら死んじゃったりしそう。なんか、でかいわりに弱そう。ぶにゅ……って指が沈み込んで不安になりそう。

多種族の肌触りを勝手に想像して勝手に心配しつつ、輝く笑顔を貼り付けて荒れまくる売り場をなおしてまわるのである。モグラ叩きさながら。

 

・駅前のマクドナルドで、日曜夜に一人でそんな食べます?みたいな量のジャンクフードを喰らってきた。かつて高校生だった私や、当時の友人や恋人が放課後によく座っていた辺り(店内は数年前に改装されている)に、23歳も終盤にさしかかった自分が仕事の疲労をでろっと引きずったまま腰掛けているのが楽しいような居心地悪いような、へんな気持ちになった。昔は苦手だったコーラをぐびぐび飲んで、さすがに食べ過ぎたなと思いながらさっさと店をあとにした。

 

・食べ過ぎたのと、ようやく涼しくなっていたので遠回りをして帰った。3年間通っても、我が物顔で語っても、こうして半年住んでみても、歩いたことのない道はけっこうある。前に住んでいた街に比べて娯楽やお店の少ない(常連向けの個人店はいっぱいある)街なので、目的のついでにどこかへ寄ることも少ないし、それ以前にそんな時間がなかった。家事をして買い物をして人付き合いや家族サービスをして、あとは溜まった録画を消化して積んでる本を読んで………それぞれ消費するエネルギーの種類が異なるし、時間はない。連休はないし、連休作ったなら誰かと遠くへ遊びに行くのがもっぱらなので、改めてみると、忙しい。

そっか、忙しかったんだな、とずっと知っていたことを初めて直視した気がする。いつからこんなに気持ちが忙しかったんだか、もうよく覚えていない。

20分くらいてきとうに住宅街やら細い道やらを歩いていたら、1日かけて溜まったヘドロがどぅるっと流れた。こびりついてるところはあるけど、それは寝るしかない。

今夜私に必要だったのはアルコールでもジャンクフードでも友人との会話でもなく、近所をひとりで散歩することだったみたいだ。あとポテト。

 

坂本真綾さんの「Honey Bunny」という曲が私は昔からとても好きで13だかそこらの頃からちょっと疲れてくるとよく聴いているんだけど、今になって歌詞が効く効く。「時間がない ゆとりがない お金もないし」のワンフレーズについては本当に効く。これを聴きながら揺られる朝の中央線快速上り電車、効く。

でもなんか元気出るんだよな。

 

・そろそろaiko「花火」がめちゃくちゃかかる時期になってまいりましたが「雲は白 リンゴは赤」も負けないくらいサイコーの夏曲だから絶対に聴いてください。先週久々にカラオケで歌ったらエモさがすぎた。隣で聴いていたエリートは間奏で繰り出される私の推しプレゼンをいなしながらなんかニコニコしていた。聴いてくれ、このサイコーのメロディラインを。見てくれ、赤い傘をクルクル回すaikoから始まるPVのよさを。私の歌はまあいいから。

というわけでニューアルバムもいいけど2005年あたりの中期aiko(※私の中だけの区分です)もよろしくお願いいたします。

赤い傘欲しくなるから、絶対。

水風船、釣りたくなるから。