・名古屋で乗り換え、快速に乗って伊勢まで。さすがに朝の指定席はとれなかったので立ちっぱなしは覚悟の上だったけど、シニアでごった返した車内に若い女1人は浮きまくっていたようでめちゃくちゃ見られる。動きやすいように膝丈スカートにリュックだしパッと見大人の女性感が皆無だし、あなたたちにとって珍しいのはわかるんだけど、人の顔覗き込むのはやめてください。仕事ではないのでノースマイルでガン無視。
・とにかく足先が冷えてつらいので下車後すぐ足に貼るカイロを装備。東海の冬をなめていた。
・二見興玉神社行ってから回るのがいいよ!と各所に書いてあったのでその通りにする。無人駅を降りて、かつて賑わっていたであろう広い参道ががらんどうでちょっとビビる。伊勢ってこんな感じなのか?(ちょうど正月特需が終わった時期なのもあるだろうけど)
・参道沿いに歩きながらなんとなく左側に目をやると松林っぽいものが見えた。あの先海なのでは?と思い道を外れる。垣?をのぼると海!でも曇り!おかしいなあ晴れ予報だったのに!
・海沿いをずっと歩いて二見興玉神社へ。いろんな言語が聞こえる。夫婦岩は思ったより近くにあって迫力があった。でもカエルがちょいちょいフィーチャーされてるので、苦手な人は苦手だろうなと思う。私もかわいいとかは思わない。あと、カエルはでかいとちょっと怖い。
・次の電車を逃すと1時間後なので急いで駅までもどる途中、野良だか放し飼いだかの犬に遭遇する。飼主っぽい人影はなかった。そこ稲荷神社だけど大丈夫?と思ったが急いでたので少し遠巻きにして通りすぎる。
・予定通りの電車にのり伊勢市へ。外宮をざっと見てまわるも、もう昼過ぎなので人が多すぎてあんまりゆっくり見られなかった。翌日は朝からもう一度来よう……と心に誓う。寒いし、まだ若干心細いし、まだあんまり楽しめていないので軽くテンションが下がる。
・家から何も食べずにいたので、とにかくごはんを食べようと参道へ。表参道を一本入ったところに伊勢うどんののぼりが見えて、あんまり観光!!ってギラギラしてないところにいたかったのでこじんまりした入口ののれんをくぐる。中には足腰のしっかりしたおばあちゃんなおかみさんと、そのご家族っぽいこれまた老夫婦、他はみんな観光客っぽい男性。
・プレーンの伊勢うどんが冷え切った体に染み渡る。胃の中空っぽなので、このコシのない柔らかい麵がちょうどいい。
・お勘定をしようとしたらおかみさんがそっとテーブルまで来てくれた。と同時に無言で何かを差し出される。とっさに受け取る。どんぐりに絵を描いて金具を通したストラップだった。「えっかわいい、うれしいです!」と素直に喜ぶと満足そうに微笑んでくれた。おかみさんは終始無言。なんだこの……なんだ……嬉しいぞ………。
・ホッコリした気持ちのまま、ちょうどきた臨時バスに乗って内宮へ。めちゃ混みだった。相変わらず曇り。
・ひと通り回って、最後に風日祈宮を参って振り返ると、日が差し始めていた。出口までの間にすっかり青空になってなんか嬉しかった。
・二日目は外宮もっかいまわるのと、月夜見宮と月読宮いきたいなーと思ったのでとりあえず朝からそのように。めちゃくちゃいい朝ごはんを食べて清々しい気持ち。落ち着いて回れた。神馬も会えた。前日は見れなかった脇道の奥にある宮までゆっくり見れた。この日は朝から晴れ。
・月読宮まで回ったらあと猿田彦神社経由で内宮まで歩いたれという気持ちになったのでゴリゴリ歩いた。途中、横断歩道が工事中で歩道橋まで迂回しようと思って方向転換したら「上田神社」の文字が目に飛び込んできた。全然気づかなかった……と思いながら、急いでるわけじゃないしな、とお参り。由来をみたら、スサノオも祀られているらしい。奇しくもアマテラス・ツクヨミ・スサノオの三柱を揃ってお参りできたことになる。ナイス迂回。
・あとはまたゴリゴリ歩いて内宮もゴリゴリ回り、バスで戻って赤福を食べて帰りの電車に。前日に赤福ぜんざいも食べた。あんこ好きは絶対現地で食べた方がいい。お土産のもおいしいけど、できたてはおもちの柔らかさが違う……また食べたい………。
・他は美味しそうなもの食べ歩いたり景色キレーだな〜って眺めたりしてただけです。そのための一人旅だからね。
・でも行ったことない場所だし寒いしターゲット層がターゲット層なのでどこ行っても地味に目立つし心細さはけっこうあったので、ちょいちょいエリートが実況に反応くれたのはちょうど良かった。プリキュアとかにくっついてるマスコットみたいのがうしろにいてくれる感じ。
・楽しさやワクワク感で言ったらこないだの江ノ島の方が上だけど、散歩欲とか無心になりたい欲とかはかなり満たされたので人と行くのと1人で行くのだと使う脳みそが違う感じあるな。またゆっくり一人旅しようと思う。
私が一人でもずんずんどっか行けるのはスマホのおかげなんだよな。ルート検索も写真撮るのも、ちょっと人に構ってもらうのもできて、いいとこ取りができる。あとは地元のスーパーの品揃えとかで楽しめる性格(泊まったホテルのすぐそばのスーパーは地元のものもいっぱいでとてもよかった)。
このままここで暮らし続けたらどうなるだろう、とは出かけた先でよく思う。
伊勢はたぶん住める。自転車があれば。