いもいもなにいも

おいものなんでもない日

7月はみずいろ

めまぐるしくしていたら7月が終わっていた。

 

・誕生日プレゼントを送ってくれた方々、あらためてありがとうございました。Twitterのほうでも書きましたが、自分が作ったリストなのにそこからのチョイスや組み合わせがそれぞれその人らしいな〜と思えて、面白かったです。それぞれ大事に使ったり飲んだり読んだりしています。

誕生日当日は緊急事態宣言の合間で出社・土砂降り・帰りの電車が止まって目当てにしていたケーキ屋さんが閉店となかなかなヘビーラックでしたが、次々届くプレゼントとメッセージのおかげで幸先のよい開始でした。

 

・7月頭にピルをもらうためのオンライン診療を受け、雑談で「ワクチン打つことになっても服用方法とか間隔に変わりないですよね?」と一応の確認をしてみたところ、いつも通りで大丈夫ですよ、と明快な返答の直後に「もう打つ日決まったの?」と訊かれた。「いや、券が届いただけで申し込みは来週からですね。なんか数が足りないとか言われ始めてますけど…」と答えた。どこまで聞いていたのかスキンヘッドの似合う先生が何やら別の端末を操作する頭頂部が画面越しに見えたかと思うと、「今週の土曜日、お昼に来れる?」

「えっ、はい。えっ?」

「ちょうどキャンセル出て端数出ちゃったんですよ。今週末と……2回目も同時に予約取ってるんで、月末の土曜日来れますか?」

「はい!いいんですか」

「ひとりひとり訊くのも不公平だけどね〜、これならお互い助かるしいいでしょ。入れときますね」

ということで、完全に棚ぼたでワクチンを打つことができた。こんなLUC頼りのイベントでいいのかワクチン接種…とは思うものの、己には間違いなく恩恵なので、たいへんありがたかった。

今日は2回目から2日目。昨夜はさすがに高めの発熱・頭痛・吐き気に襲われたものの、今朝には平熱に下がっていた。たぶんあんまり副反応ない方だったと思う(ファイザーでした)。

もともとの免疫が弱いから抵抗が弱かったのかもしれない。大事をとって今日まで休みをとったのは正解で、発熱した後のぐったりした倦怠感は夕方くらいまで続いた。

いろんな考え方あるし、そりゃしんどかったけど、こんくらいで1秒でも旅行いける未来が近付くならお安い御用ですわと思った。注射もほとんど痛くなかったし。

 

・中旬、推し実況グループの舞台(??)のチケット全落ちしてたのが機材席開放のタイミングでTwitterを開いたおかげでギリギリチケットが取れて観に行ったりした。すごく楽しくて、行ったこと自体に後悔はなく、開催してくれたことに感謝ばかりだけど、べっとりとまとわりつく罪悪感はある。何に対しての、どんな、とは、はっきりと言葉にできないが。

大なり小なりこれと折り合いをつけて生きていかねばならない。

 

・オリンピックも、開会式は「どんなもんなのか」という気持ちがあったところに推しが同時視聴配信をしたので、逡巡はあったものの見た。ドローンは素直にすごいと思ったが、それ以外はコメントしづらい。ゲーム音楽の入場も、おお、とも思ったが、あれだけマリオでホクホクしといて任天堂曲はないんだな、と思った。(糸井重里氏が意味深なツイートをしていたが、閉会式でもしMOTHER曲が使われでもしたら………感情がギザギザのふたつに裂けてしまう気がするので、正直なところ、やめてほしい)

推しはむちゃくちゃ喜んでいた。実況者だものな。

競技はひとつも見ていない。推しの同時視聴配信は連日行われているが、それも見ていない。我ながらバランスの取り方が迷走していると思うが、いちばん心が乱されないのがこの形だった。メダルはたくさんとれているようで喜ばしい。本当に小さな頃のいっとき、ニコイチのように仲が良かった子の弟さんが解説でバズっていた。驚いて、高揚して、しかしテレビをつけることはできなかった。

うまく言えない。これを開くために頑張ってきた人たちのこと、毎日届く夥しい数の感染者をしらせるニュース、つい数週間前に観た舞台のこと、メダルの数を知らせるニュース、1年前は10人かそこらの感染者で橋だのビルだのを真っ赤にライトアップしていたのに、今は何も答えない為政者たちのニュース。

覚えておこうと思った。

 

まだしばらくろくに外に出れそうもない。ワクチンを2回終えたとはいえ、感染しないわけではないし。

近所の散歩も、人とすれ違うときは少し緊張するようになった。霊柩車とすれ違うときと同じ感覚だな、と気付いて、あまりの不謹慎さに笑えてきた。

親指を隠しても隠さなくても変わらない。