いもいもなにいも

おいものなんでもない日

蟻地獄

・むしゃくしゃしているときにすること。マックのポテトを食べる(美味しく感じないときはかなりダメなときなのでバロメータにもなる)。気になってた漫画をKindleで買って一気読みする(あんまり後悔したことない。外れても食事と同じでいつかわたしになる)。散歩に行く(いちばん気楽だがいちばん気合がいる。天候とか化粧とか服装とか考えるのもしんどいときは向いてない)。ヒトカラに行く(受付まで行けたらいちばんコスパがいい。カロリーもちょっと消費するし感情の詰まりを流せる)。寝る(難度が一番高い。寝たい時に寝れる体質ならこんな性格になってない)。あと、時間とお金を掛けてもやったるわい!と思うのなら、一人旅(無駄にはならないが身体の疲れはむしろ増すし精神が赤点滅のときは楽しめたとしても負担なので逆効果)。などなど。

今回はマックと漫画とヒトカラ

ヒトカラは3時間が喉の限界。ガラガラになるまで歌ってはいないが、歌いたいような声が出せなくなる。いっちょまえなこと言いやがってますね。ヒトカラは自己満の代名詞みたいなもんだからいいんだよ。自己を満足させるために金払ってんだからさ。流行りの曲を入れてみてヘタクソすぎて笑っちゃったりする。1人なのであんまり恥ずかしくないのは助かる。行くたびに少しずつ練習するとちょっと歌えるようになるのも面白い。一日中声出してるような仕事から、丸一日文字でしか人とやりとりしない日さえある、オフィスは静まり返って小声で話さないと目立つような仕事に変わって3年経つと、明らかに声の出しかたが変わる。加齢もあるだろうが。歌えなかった曲が歌いやすくなったり、その逆もある。これを思うとプロは20年前の曲を去年の曲のあとに歌ってもCDより上手かったりするんだから本当にすごいよなと思う。私の推しは歌が上手い。そうして、いつも会計の安さにビビりながら古びたカラオケを後にして、歌いたい曲がなかったから今度は機種指定しようと思ったりしながらてくてく帰る。だいたい次行く時には忘れてる。

 

・喜怒哀楽の円グラフで心ができているわけではないことを、中学生くらいのときには思い知っていたはずなのに、30手前になってもうまいこと応用できないでいる。99幸せでも、1嫌なことがあって、それが私にとって無視できないものなら小石でも爆弾でも変わらない。長い初恋がひとまず実った夜と姉が私をダシにして屋上から飛び降りかけた夜とが続いていた14の夏を思えば事態はもっと単純なのに、倍以上生きてもうまくはやれないものだな。

つまり?楽しみな予定や嬉しいことがあって、それらが本当に心の底から楽しみで嬉しくても、いや死にてえ〜〜けど???みたいな期間はあるわけです。百万回言うが私は絶対自死しないのでそこは安心してほしい。好き勝手言うだろう奴らが生きてるうちは絶対に死んでやらないし幸せそうに生きてやる。口のない死人になんか、なってやるものか。それた。死ぬ気はないけど、死にてえ気分というのは存在するんですよ。というおはなし。

もっと詳細に言ってみると、生命の状態はおいといて、胸にうずもれたでかくてかえしのついた鉛を掻き出して粉々にしたい、みたいな。まあ、楽になりたいということだ。楽になりたいとか死にたいとかいう響きでは伝わらないが、圧縮するとそうなってしまう。そういう出力しかできない状態が「限界」というものなのだ。死にたい死にたい言って死なない人いっぱいいるでしょ。本当の意味で言ってるのにできない人もいるだろうけど、こっちの人もいっぱいいるだろうと思う。自分でわかってない人もいるな。そのまま「成功」してしまった人もいるだろう。わたしの足元には、かれらの沈んでいった泉がいつも広がっている。女神は現れない。金や銀のわたしには、なれない。

 

・でも何百回もこれをやってるのでまあ、平気な顔して仕事するくらいはできてしまうんだよな。過剰適応って十分に病だったはずなのであんまよくないんだけど、社会、とくにわたしの属するごく狭い社会にとってごく短い未来までのあいだは、これが正解なのでだーれも気付かない。まず仕事の量落ち着かねえかな。たぶんこの状態仕事にヒイヒイ言ってる場合じゃないのに平日マジで仕事しかできないんだけど。バッタバッタと人が辞めたり倒れたりしているんだよ、こんなにホワイトなのに……(ぐるぐる目)。もともときれいな水に棲んでたらそろそろキツいんだろうな。おれは割と汚ねえ沼からきたからまだなんとか鰓呼吸できるよ。それだけだが。

 

・Q.この記事なに?

A.人生にむしゃくしゃしています!!!!!!!!!!!!!!!どいつもこいつもなめやがってよ!!!!!!!!!!!!ほんでここはわたしの井戸です!!!!!!!!!王様の耳はロバの耳!!!!!!!!!!!!!!!全員燃やす!!!!!!!!!!!!!!王様の耳は!!!!!!!!!!!!!!ロバの耳!!!!!!!!!!!!!!!のど飴舐めよ。

 

・選ばれたって次は選ばれ続けるプレッシャーがあるとか選ばれたい以外の人間にどうしようもなく選ばれて痛い目何度も見ただろうとかよりによってわたしがそれに夢を見れるの正気かよとかそんなことは全部わかってんだけど、わたしもまっとうに「いちばん」に選ばれたかったよなあと思うときがある。シュガーの甘さなど知らなければ棚の上の砂糖壺に焦がれて踏み台から落ちることもなかったのにね。ぺしゃんこ。

 

・コンティニュー。

それしかボタンはないのだから。