いもいもなにいも

おいものなんでもない日

あの子はヘラクレス

 

・目覚めてからものの数十分で地獄に急速落下した。だからずっとエレベーターとか嫌いだって言ってるのに。でもずっと覚悟していた。私はどうやって反応するのかな、と毎晩考えては、頭の中の私が怒ったり泣いたりして眠れなくなって考えるのをやめて推しの動画を見て逃げたりしていた。そのまま無理矢理眠るので、ろくな夢は見なかった。悪夢のまま、悪態を叫んで起きる日が続いた。訪れるのは今日あすか、来週末か、それもなければ、私から、と思っていた。頭をかけめぐったいろんな未来や過去はほんの2分くらいで過ぎ去って、痺れる脳と手足を無理矢理動かしてハサミを入れた。ああ、勇気を出して結び直した糸はやっぱり無駄だった。両手がハサミでは、うまく結べようもなかったのだ。わたしは蟹座。どうかそのまま踏みつぶして天にあげて。

 

・このままミイラになるのは嫌だったので外に出て、「開き直った私が取りそうな行動」をとった。頭痛の限界とともに帰宅して、空っぽの胃にロキソニンを流し込んだ。

 

・いろいろ心配してくれていた友人らがそれぞれの優しさを惜しげもなくかたむけてくれて、それを浴びてわずかに気力が戻る。わたしは彼ら彼女らが大好きで、彼ら彼女らもわたしを大好きだった。それだけで食事をとる理由になるし、私が私の身体を傷つけたりしようとしない理由のひとつでもある。わたしを好きなひとたち、いつもいろんな色の光で照らしてくれてありがとう。私はこれを忘れない。いつかそれで苦しんだとしても、忘れない。

 

・すこし落ち着いて湯船に浸かって、いつも通りYouTubeのおすすめミックスプレイリストを適当にタップして、しばらくしてから流れてきたこの曲に胸を鷲掴みにされた。わたしは最近にじさんじの何人かにゆるくハマっており、彼らのオリジナル曲や歌みたもいいものが多くて好きなので、さらに刺さった。このタイミングで流れてきてくれてありがとう。インターネットのボトルメール

https://youtu.be/HuUe34mOGjA

濃くて重くて大きくて揺れやすい私の感情はすぐに私の道を塞ぎ、私の頭上に黒い嵐を招いてはいつまでも離れずに、私を弱らせることがある。だとしても、たった数分の音楽にこういう救われ方ができるのも、その感情の大鍋のおかげだと思う。悲しみにたやすく塗りつぶされてしまう光でも、そのひとすくいに光があったことは消えない。その光は、誰にも奪われない。心を何度砕かれてもむきだしの膝をついても起き上がれない朝が来てもすべて許せないと思うような夜があっても。その光はわたしの中にある。

 

・しばらくちょっとダメです。ずーっとヤバいままの仕事をこなして時をうしろに流しながら、実況者の推しを推すことをお薬にします。あとたまに、めちゃくちゃ歌う。

 

・来週の日曜日は誕生日です!もし覚えていて、気が向いたら、声でもかけてくださいね。